最近では、ソロ活動でも大活躍の宮本浩次が率いるバンド、エレファントカシマシ。
昔から彼らを追ってきた身からすると、近年の幅広い層に受け入れられている姿は、驚きとともに感慨深いものがある。
本書には、計37曲が収録されている。内訳は、「悲しみの果て」、「四月の風」、「風に吹かれて」、「今宵の月のように」などの90年代のヒット曲が過半数、本書刊行時点での最新アルバム『STARTING OVER』から、「俺たちの明日」などである。(表紙も『STARTING OVER』のジャケット写真そのものだ。)
それと同時に、「俺の道」、「化ケモノ青年」などの尖った曲も含まれている。
ギター弾き語りであり、メロディーとTAB譜の構成である。採譜状況は良好である。ライブの映像などを見ると、違う弾き方をしている所もあるが、それは、本書が弾き語り用にアレンジされているからであろう。それに、ギター上級者であれば、自分で再アレンジして弾けば良いことである。
本書刊行から、10年以上経っている。その間も、エレファントカシマシは、ファンを増やしている模様である。
何度かのブームはあったものの、ある意味、通好みだったエレファントカシマシ。彼らがブレずにやってきた結果が、今の活躍だと思うと、勇気付けられるのである。