曲のタイトルは、『I’m proud』。日本語に訳せば、「私は誇りに思ってる」。では、何を誇りに思っているのか?
“さまよったって愛すること誇れる誰かに 会えなさそうで会えそな気がしてたから生きてた”
愛することを誇れる誰かとは、どんな人なのだろうか?
“めちゃくちゃを言ったって 瞳の奥の優しさを 持っいてる人 持っている私をあげたい”
つまり、本当は優しい心を持っているこんなに良い人な私が好きなのは、同じようにピュアな心を持っているあなたであり、ずっとそんな人に会える日を待っていたし、それまでの人生は、ガサツな世の中をあてもなくさまよい続けていたと言うのである。
“I’m proud いつからか自分を誇れる様に なってきたのはきっと あなたに会えた夜から”
これを小室哲哉の側から言い換えてみれば、「おまえが輝き始めたのは、俺に会えた夜から。おまえが好きなのは、ちょっと無茶も言うけど本当は優しい心を持ってる俺なんだろ?」
こんなことを当時の恋人である華原朋美に歌わせてしまう小室哲哉は、なかなかのオラオラ系である。
と毒を吐いてみたものの、ここには自己愛や優越感が見え隠れしながらも、なぜか憎めない甘くて打算のない二人の世界が存在しているのだった。