『Synchronized ~シンクロ~』 フェアリーズ

歌も良かったし、本人たちの潜在能力も高かったのに、段々とメンバーが脱退して、事実上消滅してしまったアイドルグループ、フェアリーズ。
デビューが早すぎたのか、プロデュースが迷走したのか、社長の経歴がTV局のコンプラ的にアウトで(『こいつら100%伝説』第10回参照)活動の場が制限されてしまったのか、「MOTTAINAI を世界共通語に」(古い)を体現したようなグループだった。
『Synchronized ~シンクロ~』は、別れを切り出された側の歌である。私の中では、男闘呼組『DAYBREAK』に対する女側からの回答のように思えるのだ。
“意味ある 別々の歳月 Synchronized”

いったん別れを選んだ二人は、それぞれ成長して戻って来ることは出来るだろうか?
“一緒に見た夢 諦めたら 許しはしないから”
男闘呼組が歌うのは、恋愛よりも自分の夢を優先させた男の話である。でも、もしかして、自分のわがままだと思っていた「夢」は、自分一人のものではなかったとしたら…
現実の世界では、一度別れた男女は、復縁したとしてもまた同じような理由で別れることが多いと思う。しかし、これはファンタジーである。男が女を迎えに来て、感動の再開、そしてハッピーエンド。
あるいは、フェアリーズが将来、何らかの形で再結成するとか。それはそれで、夢のある話である。