『PEAK TIME』 礼賛

ラランドのサーヤが作詞作曲とボーカルを担当する川谷絵音案件のバンド。川谷絵音と休日課長もプレイヤーとして参加している。
このバンドはどこか尖った感じがしたのだが、ここへ来て吹っ切れた感じがするのだ。何か鋭いことを言わなくてもそのままで充分良いという、肩の荷が下りた感じだろうか。
“水面顔出して たまの息継ぎ
 立ち止まる喜び 背伸びにあくび”
何かを表現することは、自分の内面深くに潜って行くようなこともあるのだろう。人気者であれば、他人に見られることによる疲れもあるかもしれない。

“ああ最高を更新すればいい
 決めつけないで人生のピーク”
これはもう、本当に皆に当てはまることではないだろうか。他人の評価ほど当てにならないものはない。それでいて、独立独歩、我が道を歩んでいるように見える人でさえ、他人の何気ない一言を気に病んでしまうことだってあるのだ。
まだやりきった感じがしないのなら、やり続ければ良いし、もうやり切ったと思うのであれば、少し休めば良い。その状態が自分にとってベストなのであれば、それがピークだ。
とにかく、川谷絵音とサーヤと仲間たちが楽しそうなのが良い。