本当はもうそんなに好きじゃなくなったら、どうするか?
indigo la End の『見せかけのラブソング』は、確かに別れを切り出される側の視点から書かれている歌詞なのだが、飛び立とうとする側の気持ちが滲んでいる。
その昔、中島みゆきの『愛していると云ってくれ』というアルバムがあったが、ああいう日本のフォークソングのこぶしの利かせ方とも違う。The Communards の “Don’t Leave Me This Way”(原曲は別の人らしいが)の大げさな感情表現とも違う。どちらかというとフランス映画のような捨て鉢な別れのシーンが浮かんで来る。
“遠巻きに見てる
飛び立つふりをして
居候の鳥は
鳴いていた”
居候、つまりもう気持ちがないことは気付いている。だったら、飛び立てばいいのにと思っているはずだが、
“見せかけの I love you
明日には見せてよ”
と言っているのだから、完全に諦めたわけではないのだろう。
気持ちがなくなったことは互いに気付いているのだから、結局はいたたまれなくなって、別れたい方から自分で出て行くことになる。そんな最後のシーンが見えて来そうな曲である。
@日比谷野外音楽堂 2019

