宗教
-
『新装版 さとりと日本人 食・武・和・徳・行』 頼住光子 ぷねうま舎
本書は、思想史研究者の頼住光子の論文・口頭発表などを、ぷねうま舎の編集者が「さとりと日本人」というくくりで一冊の本にまとめたものである。先ず、「さとりと日本人」と聞いて思い浮かぶのは、日本の仏教は中国…
-
『グノーシス主義の思想――〈父〉というフィクション』 大田俊寛 春秋社
グノーシス主義は、一般にキリスト教の異端として知られる思想である。二~三世紀に最盛期を迎え、その後急速に衰退した。マニ教やマンダ教をグノーシス主義の一種と見なすかについては、研究者の間でも見解が分かれ…
-
『ART OF LIFE』 X JAPAN
一曲が30分近くする大作。前回、大江健三郎の『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』について書いたとき、この表題に最も答えようとしていると思われる中篇『父よ、あなたはどこへ行くのか?』には触れなかった。…
-
『人間キリスト記 或いは神に欺かれた男』 山岸外史 柏艪舎 発行 星雲社 発売
本書の帯には、「太宰治の心の師」と書いてある。山岸外史は、太宰治、檀一雄と同人誌「青い花」を創刊しているので、互いに影響を与えたのは確かだろう。太宰治も手を変え品を変え人間キリストについて書いたと言え…
-
『生き地獄天国――雨宮処凛自伝』 雨宮処凛 ちくま文庫、筑摩書房
今や活動家・作家として活躍している雨宮処凛のデビュー作。イジメ、追っかけ、自殺未遂、オウム信者との出会い、右翼団体への入会と脱退、北朝鮮行き、イラク行き、等20代前半までの著者の経験を書いた自伝である…
-
『岡林、信康を語る』 岡林信康 ディスクユニオン
“フォークの神様”ともてはやされた歌手、岡林信康の自伝的インタビュー集。インタビューは、東京編と京都編、ともに2010年のものである。これは、キリストごっこから生還した男の物語である。「山谷ブルース」…
