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『Is this love』 globe
小室サウンド全盛期には、小室哲哉の作る音楽というのはすぐに消費されてしまう類の音楽だと、よく言われていたように思う。しかし、あれから20年以上経って、多くの人の心に残る音楽だったと言えるのではないだろ…
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『ルナティック雑技団』全3巻 岡田あーみん 集英社
今でも、一部の変な人たちにカリスマ的人気を誇ると言われる岡田あーみん。その岡田あーみん三部作と呼ばれる作品の中でも最後の作品であり、最も少女漫画しているのが「ルナティック雑技団」である。主人公、星野夢…
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『アナキズム・イン・ザ・UK――壊れた英国とパンク保育士奮闘記』 ブレイディみかこ ele-king books, Pヴァイン
英国在住のブロガー・コラムニスト、ブレイディみかこのエッセイ集。ブログからの収録あり、書き下ろしありである。内容は、働かないでエコロジーっぽいことをしてる人の話、音楽・芸能の話、英国の世相・政治の話、…
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『岡林、信康を語る』 岡林信康 ディスクユニオン
“フォークの神様”ともてはやされた歌手、岡林信康の自伝的インタビュー集。インタビューは、東京編と京都編、ともに2010年のものである。これは、キリストごっこから生還した男の物語である。「山谷ブルース」…
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『リレーショナルデータベース入門』 増永良文 サイエンス社
リレーショナルデータベースに関するバランスの取れた教科書。リレーショナルモデルは勿論のこと、E-Rモデル、リレーショナル代数、リレーショナル論理、SQL、リレーショナルデータベースの設計理論、ビュー、…
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『漱石文明論集』 三好行雄 編 岩波文庫、岩波書店
夏目漱石の講演、評論、日記、書簡などから、文明論に関係ありそうなものを収録した本である。当時、著名人を招いての講演会が既に行われていたというメディアの発達ぶりには驚かされる。と同時に、語られている内容…
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『データベース実践講義――エンジニアのためのリレーショナル理論』 C.J. Date 著 株式会社クイープ 訳 オライリー・ジャパン 発行 オーム社 発売
リレーショナルデータベースを発明したE.F.Coddの盟友にて、その理論の深化・普及に精力的に活動しているC.J.Dateによる教科書。原題にも”for practioners”…
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『父と子』 ツルゲーネフ 工藤精一郎 訳 新潮文庫、新潮社
手元にある山川出版社の『倫理用語集』によれば、「ニヒリズム」という言葉は、ツルゲーネフの『父と子』で用いられて一般化したらしい。そのような先入観で、『父と子』を読み始めたものだから、どれくらい殺伐とし…
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『若きサムライのために』 三島由紀夫 文春文庫、文藝春秋
Pocket パンチ Oh! に連載された「若きサムライのための精神講話」を始め、雑誌に掲載された三島由紀夫のエッセイを集めたものである。例の右翼思想のようなものについても、三島自身の言葉で語られてい…
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『若き数学者のアメリカ』 藤原正彦 新潮社
数学者・エッセイスト藤原正彦の初期の著作。本人が、1972年から75年まで研究員、助教授としてアメリカに滞在した経験を綴っている。この時期のアメリカは既に、Ph.D の就職難、実績作りのための論文の大…
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『ピアノ・ソロ エックス・ジャパン/バラード・ソングス』 ドレミ楽譜出版社
X JAPAN のバラードを中心に集めた楽譜。ピアノで X JAPAN を弾いてみたいと思っている人は多いのではないだろうか。YOSHIKI ごっこをしてみたい人におすすめである。難易度としては、中級…
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『生き地獄天国――雨宮処凛自伝』 雨宮処凛 ちくま文庫、筑摩書房
今や活動家・作家として活躍している雨宮処凛のデビュー作。イジメ、追っかけ、自殺未遂、オウム信者との出会い、右翼団体への入会と脱退、北朝鮮行き、イラク行き、等20代前半までの著者の経験を書いた自伝である…