哲学
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『グノーシス主義の思想――〈父〉というフィクション』 大田俊寛 春秋社
グノーシス主義は、一般にキリスト教の異端として知られる思想である。二~三世紀に最盛期を迎え、その後急速に衰退した。マニ教やマンダ教をグノーシス主義の一種と見なすかについては、研究者の間でも見解が分かれ…
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「教育なんか刷り込みだ」は極左思想である
故石原慎太郎が東京都知事だった時、「石原知事と議論する会」というものがあった。その要約は、都の Web サイトにアップされているので、インターネットで検索すれば見つけられると思う。その第1回目の会には…
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『論理学をつくる』 戸田山和久 名古屋大学出版会
日本語で読める哲学系の論理学の教科書。この本から論理学を始めても理解できるように書いてある。本書は、論理とは何か、論理学は何をするのかという問いから始まり、論理学の2つの主な方法論であるセマンティクス…
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『シーシュポスの神話』 カミュ 清水徹 訳 新潮文庫、新潮社
アルベール・カミュが「不条理」について述べたもの。さて、不条理とは、「精神が生きてゆくのに必要な眠りを精神から奪ってしまうこの測り知れぬ感覚」「幻と光を突然奪われた宇宙のなかで、人間は自分を異邦人と感…