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『東京の空』 エレファントカシマシ
EPIC SONY 時代最後のアルバム『東京の空』に収録されている表題曲『東京の空』。この頃の宮本浩次は、蓬髪にワイシャツ姿という現在のスタイルが確立されつつある。楽曲も、何かが生まれそうな予感がある…
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『生命とは何か――物理的にみた生細胞』 シュレーディンガー 著 岡小天、鎮目恭夫 訳 岩波文庫、岩波書店
本書は、物理学者シュレーディンガーが1943年に行った講演をもとに書籍化されたものである。シュレーディンガーは量子力学の成立に貢献した物理学者であり、ワトソンとクリックによって DNA の二重らせん構…
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『PEAK TIME』 礼賛
ラランドのサーヤが作詞作曲とボーカルを担当する川谷絵音案件のバンド。川谷絵音と休日課長もプレイヤーとして参加している。このバンドはどこか尖った感じがしたのだが、ここへ来て吹っ切れた感じがするのだ。何か…
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『図解 建築の技術と意匠の歴史』 溝口明則 彰国社
建築の意匠(デザイン)を、その技術的な要請から読み解こうという書物。古代から始めて、様々な地域の建築の様式と考えられて来たものが、いかに雨風をしのぐか、壁に開口を設けるか、耐用年数を延ばすかという工夫…
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『愛とU』 Mega Shinnosuke
遂に大ブレイクを果たした Mega Shinnosuke。最近の若者の間では昭和なテイストも流行っているらしいが、90年代(バブル崩壊以降)のテイストも来ていると思う。グランジ(薄汚いの意味)な感じも…
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『新装版 さとりと日本人 食・武・和・徳・行』 頼住光子 ぷねうま舎
本書は、思想史研究者の頼住光子の論文・口頭発表などを、ぷねうま舎の編集者が「さとりと日本人」というくくりで一冊の本にまとめたものである。先ず、「さとりと日本人」と聞いて思い浮かぶのは、日本の仏教は中国…
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『Mon mec à moi』 Patricia Kaas
Patricia Kaas による1988年のシングル。当時としてもノスタルジックな曲調であるが、書下ろしである。” Mon mec ” は「私の男」、” mec …
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『松岡正剛の国語力 ―なぜ松岡の文章は試験によくでるのかー』 松岡正剛+イシス編集学校 東京書籍
昨年8月に亡くなった松岡正剛の最晩年の本の一つ。本人が執筆しているのは、ほんの一部で、ほとんどを彼のお弟子たちが編纂している。ここに収録されている実際の入試問題には、難問・奇問の類はほとんどなく、素直…
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『奴隷天国』 エレファントカシマシ
おそらくエレファントカシマシが一番売れなかった頃の歌。レコード会社との契約的にも、このまま売れないとそろそろヤバいのではという雰囲気が漂ってきた時期だったと思う。発売は1993年であり、日本のバブル経…