• 【思想家の窓辺】10

    最近、日本のジャズ喫茶をカメラにおさめた写真集が海外で人気を博しているらしい。版元はドイツの出版社で、写真を撮ったのは日本に二十年ほど住んでいた北アイルランド人の写真家。今では65ヶ国以上で発売されて…

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  • 『 L’amour fou 』 Indochine

    ” L’amour fou ” 直訳すれば「狂ったような愛」。ベタベタなラブソングである。伝統的な価値観は薄れ、それに代わる規範を見つけられずにいる現代社会、陰謀が…

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  • 『ルヴァンの天然酵母パン』 甲田幹夫 柴田書店

    何やらこだわりの強そうな、一癖ありそうなパン屋のおじさんが書いた本。そういう私も、日本の普通のパン屋で売っているような添加物満載のパンが気に入らず、このような本を手に取っているのだから、同類かもしれな…

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  • 【思想家の窓辺】9

    樽に剣を刺して、海賊と思しき黒ひげの人形が飛び出したら負け ― この単純なゲームを玩具メーカーのタカラトミーが世に送り出してから半世紀。このほど、その販売五十周年を記念して、純金製の『黒ひげ危機一発』…

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  • 『ドビッシャー男』 エレファントカシマシ

    「ドビッシャー男」は、造語らしい。意味はわからないが、「珍奇男」や「花男」、「待つ男」などの「男」の系譜に属する。エレファントカシマシが意識的に売れる路線に転向して、実際に売れたアルバム『ココロに花を…

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  • 『住まいの建築史――近代日本編』 内田青蔵+大和ハウス工業総合技術研究所 文、小野吉彦 写真 創元社

    本書は、大和ハウス工業がスポンサーになって週刊新潮に連載された記事を一冊の本にまとめたものである。著者の内田青蔵は近代日本建築史を専門とする研究者であるが、週刊誌向けの記事だけあって、一般の読者にも読…

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  • 【思想家の窓辺】8

    「そこでそれを食うか?」-そういった類の食べ物がある。決してそうすることが無粋だとか、そういった話ではない。食べた場所が地理的に間違いだったというケースである。それも、時と場合によっては、その行為が自…

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  • 『見せかけのラブソング』 indigo la End

    本当はもうそんなに好きじゃなくなったら、どうするか?indigo la End の『見せかけのラブソング』は、確かに別れを切り出される側の視点から書かれている歌詞なのだが、飛び立とうとする側の気持ちが…

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  • 『クイーン・オブ・ザ・サウス』

    今回取り上げるのは、2016年〜2021年に米USAネットワークで放映され、世界中で人気を博した「クイーン・オブ・ザ・サウス」。日本ではNetflixやU-NEXTなどで見ることができる。 本作は、メ…

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  • 『アポロの杯』 三島由紀夫

    『アポロの杯』は、三島由紀夫が昭和26年12月から昭和27年5月まで、横浜港から出発してアメリカ(ハワイを含む)、プエルトリコ、ブラジル、スイス、フランス、イギリス、ギリシャ、イタリアを旅した時に発表…

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  • 【思想家の窓辺】7

    「『それはいい質問だ』ってガイジンよく言いますよね?」 関西のとある製鉄所に出入りしている業者の現場監督が、あきらめを含んだ笑みを浮かべながら言う。それはいい質問だ。まさにそう思う。 このフレーズを元…

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  • 『SOLITUDE』 中森明菜

    湯川れい子作詞、タケカワユキヒデ作曲による本作。“25階の非常口で風に吹かれて爪を切る”というのがどういう状況なのか正確にはわからないが、当時の大人たちである制作陣から見た中森明菜のイメージが投影され…

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