『瞳に映らない』 indigo la End

波瑠の出演するMVでおなじみのこの曲。
indigo la End は、どこを切っても indigo la End であることを感じさせてくれる。このMVでも、川谷絵音は女の子に追いかけられる側である。しかも、追いかけられても上の空である。作中人物的音楽家≒私小説家の本領発揮である。
“あなたあなたあなたのことばっか 明日もかんがえてるわ”
こんな女目線の歌詞を書いてしまう絵音は、なかなかのナルシストである。
途中、彼がアイスを二つに割ってシェアしようとするシーンがある。しかし、差し出しかけて自分で食べてしまう。

“一緒だった夜はかくれんぼしてたね それが最後で見つけられなかった”
「かくれんぼ」とは何だろうか。恋に付き物の駆け引きだろうか。
最後のシーン、踏切を一人で渡ってしまった絵音は、アイスを買って戻って来る。そして、踏切の向こうから差し出す。しかし、電車が通り過ぎた後、女の子はもういない。無駄に切ない。
少なくとも女の子の方からは“心変わりとか言って”“行ったり来たり”しているように見えたのでないか。
川谷絵音は、遠くから眺めるものであって、彼に愛されようとしてはいけないような気がする。

余談であるが、

濡れゆく私小説展@目黒CLASKA

当サイト編集長。 エンジニア、デザイナー、物書き、編集者、アマチュアギタリスト。

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