『こいつら100%伝説【1】』 岡田あーみん 集英社

岡田あーみん三部作の中の真中の作品、『こいつら100%伝説』。その第1巻である。
時は戦国の世、師匠のもとで忍者修行に励む極丸、危脳丸、満丸の三人組の所で、スパイに命を狙われている姫をかくまうことになった、という設定である。
その枠組みの中で繰り広げられるのは、紛れもなく岡田あーみん特有の世界である。紹介したい名場面や名言が多すぎて、迷うほどである。
危脳丸の名言“己の正体を隠し 愛する人を守る 孤独なヒーロー ふふ… 先生 忍者って ちょっぴり さみしいですね…”
悪徳城に重要機密の巻き物を取り返しに行くときのセリフ“ぬき足… さし足… …ちどり足”からの展開。
またしても危脳丸の、夏休みの「歌の練習」“浄瑠璃を 見に行った帰りの 接吻の味は 茶屋で食べた カステラよりも 甘かった”
岡田あーみんは天才である。
そして、三人組を始末するため、集英社から戦国時代にターミネーターが送り込まれた回。(『お父さんは心配症』の典子と北野くん、佐々木光太郎も登場するのだが)岡田あーみん本人が登場してからの次の台詞。
“そして鉄道の 線路わきに咲いている 赤い曼珠沙華 おー 今 地球の動きが 胎児の鼓動が ひとつになった”
この回の終盤の毒の吐き方も良い。

当サイト編集長。 エンジニア、デザイナー、物書き、編集者、アマチュアギタリスト。

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