『こいつら100%伝説』の第2巻である。
この時期の岡田あーみんは、連載の疲れが見られることは否めない。
実際、投げやりなオチで締めている回もあるし、あーみん本人が登場人物を連れて集英社に乗り込む回もある。
ニセ商売屋が頻繁に登場するのも、この巻である。
あーみん自身の小学生の頃の話のページは、読者ならば癒される(というか、この本の読者は作者と同じような経験をした人が多いのではないだろうか)。
締め切りに追われている感が読者に伝わってしまう面がある第2巻だか、名言は随所に散らばっている。
真剣に怒る先生に対する極丸のツッコミが冴えている。“おっさんの方が冷静さに欠けとるがな もっと修行せえよ”も“朝から やかましいっ 何時や思てんねん”も、“さみしいんか?”も良い。
危脳丸の
“ふふ…それじゃ ボク達の若さに 嫉妬して おられるの ですかな セニョール!!”
も負けていない。
最も好きなのは、生け花の場面で、極丸が花を愛する心を表現する
“こんなにホレた花はおまえが初めてや いつかオレの大阪の町をみせたる”
である。これは、ぜひ画を見てもらいたい。