教えてくれたと言っても、勿論、直接教えてもらった訳ではない。作品を通じて、初めて知ったということである。
『幸福論』のジャケット写真および MV で使われているギターは、Duesenberg Starplayer II である。
私事であるが、Duesenberg というギータ―メーカー自体、このジャケ写を見るまで全く知らなかった。Duesenberg の創業者がギターを作り始めたのが1978年という、比較的新しいメーカーである。
Starplayer II は、現在は絶版になっており、これまた私事であるが、『幸福論』のジャケ写と出会ってから約十年経って、Duesenberg Starplayer TV+ (ピエゾピックアップ有)を購入したのである。
Starplayer TV は、Starplayer II と違ってアーチトップであり、設計も新しく、基本的には造りは良くなっていると思われる。
Starplayer II は、触ったことがないので、Starplayer TV の話をするが、Duesenberg のギターの特徴としては、セミホロウのものでもボディーがしっかりしていてそれなりに重く、弾き心地も音もフカフカ感はない。弦は太目で、ネックは振動をよく伝え、テケテケ感よりもしっとり感のあるギターである。何よりもその魅力は、独特のデザインと音色である。
因みに、Starplayer TV は、椎名林檎も東京事変の『群青日和』の MV などで使用している。