『はじめてのベトナム料理 ふだんのごはんとおつまみ、デザート』 足立由美子、伊藤忍、鈴木珠美 柴田書店

バランスの取れたベトナム料理の本。
お馴染みの生春巻きやフォーから始まって、ベトナムのふだんのおかず、おつまみ、スイーツと、多彩なレシピが紹介されている。
また、ベトナムの調味料と食材、ベトナム人のふだんのごはんなど、ためになる情報が載っている。
「ピーマンと牛肉の炒めもの」、「魚の土鍋煮」、「クレソンと叩きえびのスープ」、「ゴーヤと卵の炒めもの」などは、ふだんのおかずに取り入れたいものである。
ヌックマム(ベトナムの醤油、小魚が原料)やシーズニングソース、ライスペーパーやフォーなども日本で買えるようになったので、日本でベトナム料理を作るのにそんなに苦労することはないと思う。
魚に関しては、雷魚などベトナムの淡水魚は日本では手に入らないので、日本の魚をベトナム風の味付けで、ということで良いだろう。
フォーはお店で食べるものだがブンは家でも食べるとか、ベトナムのフランスパンはやわらかくてシウマイには皮がないとか、この本を読むまで知らなかった情報にも出会えた。
後、これは全く好みや体質の問題なのだが、小麦粉系の麺や春巻きは、重くて胃がもたれるけど、お米で出来たものならたくさん食べられるという人には、ベトナム料理はお奨めである。