こちらも川谷絵音プロデュースのバンド、DADARAY。
ゲスの極み乙女。の休日課長と REIS、えつこの3人編成である。
何だかおしゃれな大人の音楽、な感じがするが、大人の恋愛を歌っているだけでなく、何と言うか、自我が揺れているのだ。
ジェニーハイが、溢れる自我をまだ抑えきれない若さを感じさせるのに対し、DADARAY は、必死に走って来て一息ついた時の、これでよかったのだろうか、みたいな心境を感じさせる。そういう意味で、若すぎない、大人になる瞬間の音楽と言える。
“何をしてても素人だった 感情の幅だけはプロだった 交差点の中心で寝そべる夢ばかり見ちゃった”
勝ち負けではなくて、愛が欲しくなってしまった感じだろうか。
“ああ流石だわ流石だわって 声が聞こえたけれど そんなたいそうな人生じゃなかったわ”
この、夢から醒める瞬間を描かせたら川谷絵音が一流なのは、indigo la End と共通するが、川谷絵音が前面に出ずに、休日課長のベースに乗せて REIS のボーカル、えつこのキーボードとコーラスが共演するスタイルによって、しっとりした感じが出ているのは絶妙である。
休日課長がクールにキメているのもよい。MV にて、後ろでギターを弾いているのは、indigo la End の長田カーティスだろうか。