『Money creation in the modern economy』 Bank of England

お金はどこから来るのか、というのは素朴な疑問であるが、その答えに関しては、モヤモヤした感じを持っている人も多いのではないだろうか?
以前から気になっていた、イギリスの中央銀行による記事を、この際じっくりと読んでみた。
それによると、現代の経済における貨幣は、商業銀行が貸出を行うことによって、発生するのだと言う。
そして、一部の教科書に書いてある、家計が消費に使わなかった分を銀行に預けることによって、預金が生じるという説、中央銀行が商業銀行に準備預金の額を課すことによって商業銀行が貸し出せる額が決まり、乗数効果によってお金が増えるという説、いずれもが誤りだと言うのである。

では、商業銀行は貸出によって、いくらでも貨幣を創造できるのかと言えば、そうではなく、銀行自体が利益を出せる範囲、民間の非銀行部門がどれだけ貨幣を他の資産に比べて保有したいと思うか、中央銀行の金融政策などによって、制約されると言う。
また、QE(量的緩和)のメカニズムについても、一般には誤解があり、商業銀行の準備預金を増やすことによって貸出を増やすのではなく、中央銀行が民間部門から資産を買うことによって、民間部門の銀行預金が増え(結果として準備預金も同額だけ増える)、民間部門が銀行預金よりも利回りの良い資産を買うことを促しているのだと言う。