『キカイノカラダ』 犬式

犬式の新曲『キカイノカラダ』。
リズムとビートに乗せて届くのは、ツッコミどころ満載の言葉たちだ。しかし、これも計算ずくなのかもしれない。
リフレインは、
“人間誰もが望むそんなFuture
全然誰かに託す気はないな”
もし、あなたが三宅洋平の言うことに「そうだそうだ」と相槌を打っているだけならば、それは、あなた自身の人生を生きていない。自分の人生を三宅洋平に託す必要はないのだ(託された方も困るだろう)。
犬式は犬式で元気にやってるなと確認出来たら、それぞれの持ち場に戻って自分の人生を生きれば良いのである。

「脱資本主義的デタラメ経済理論」
これも面白い言葉である。どんな理論も、それを作った人の偏見・思い込みの表現だ。もし、マルクスの言うことが絶対だと言うならば、マルクスは神になろうとしている。科学を標榜するなら、いつだって現実を前に理論を修正する用意が出来ていなければならない。
不思議な安堵感のある曲である。自分の人生の舵取りは自分でやろう、人生の主導権は他人に明け渡しては駄目だ。(YouTube ばかり見ているようでは駄目だ。)たまに見に来ては、明日からの活力をもらえる、そんな楽曲である。