『忘れて花束』 indigo la End

この曲では、対をなす二人の想いが鏡を隔てたように対峙している。この想いは触れ合うことがないのか?
「水面を弾いた」、「透明を隔て」、「窓に映る気持ち」と、反射のメタファーで、同じ想いを抱えながら互いに踏み込めない二人が繰り返し映し出される。
どちらがどちらを追いかけているのだろうか?
“あなたを愛そうとした時から 離れようとする心に気付いて 伝ってく想いがかすれた”
“あなたが愛そうとしてた時に 心を向けてたら 気付いてたら 叫んで言葉を拾う”
「忘れて花束」は、「雫に恋して」のカップリング曲である。MV も対になっていて、「雫に恋して」の MV の中で、女の子の方から別れを切り出しているのである。

本作、「忘れて花束」の MV のロケは井の頭公園だ。カフェやら階段やら昔に比べて随分きれいになっているようだが、気になったのは、池のボートのシーン。ボートに乗ると別れるというジンクスは今でも語り継がれていたのか。
「今なら、乗れたのにね」は、監督の創作だろうか? indigo la End の曲には、物語を生み出すインスピレーションを与える力が、あると思う。
井の頭公園と言えば、三鷹に住んでいた太宰治も太田静子や山崎富栄と歩いている。どちらも別れの気配のする逢瀬であった。

当サイト編集長。 エンジニア、デザイナー、物書き、編集者、アマチュアギタリスト。

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