聖飢魔Ⅱの創始者であり、「蠟人形の館」など初期の代表作の作者であり、メジャーデビュー前に脱退したダミアン浜田。彼が、世を忍ぶ仮の姿での35年間にわたる教員生活を経て音楽の世界に戻って来た。当時は地獄の皇太子だったのが、王位を継承して大魔王になっていたり、Daigaku Honyaku Center ならぬ Damian Hamada’s Creatures で D.H.C. なところも芸が細かくて、なかなか良い。
さて、この D.H.C.、第二期に突入したそうである。第二期メンバーを補充するためにオーディションがなされ、より D.H.C. 愛の強いメンバーを集めることに成功したのだろうか？
しかし今のところ、知名度、セールス共に聖飢魔Ⅱを超えるには至っていない。ダミアン浜田とメンバーたちの生配信を見ても、先生と生徒という感じで微笑ましいのだが、やはり、その名の通りダミアン浜田の音楽を体現するための Damian Hamada’s Creatures なのだろう。
ヴォーカリスト伊舎堂さくらの X FACTOR OKINAWA JAPAN の動画を見てみたが、現在の D.H.C. では、そこで示した彼女のポテンシャルを充分に発揮できているとは言い難い。
ダミアン浜田の創造物である D.H.C. が、人工知能がシンギュラリティに達するように、その創造主の思惑を越えて自我を発揮した時が、D.H.C. またはそのメンバーがブレイクスルーを起こす時であろう。
