夏目漱石の講演、評論、日記、書簡などから、文明論に関係ありそうなものを収録した本である。当時、著名人を招いての講演会が既に行われていたというメディアの発達ぶりには驚かされる。と同時に、語られている内容が現在でも通用するこ […]
『データベース実践講義――エンジニアのためのリレーショナル理論』 C.J. Date 著 株式会社クイープ 訳 オライリー・ジャパン 発行 オーム社 発売
リレーショナルデータベースを発明したE.F.Coddの盟友にて、その理論の深化・普及に精力的に活動しているC.J.Dateによる教科書。原題にも”for practioners”とあるが、本書は実 […]
『父と子』 ツルゲーネフ 工藤精一郎 訳 新潮文庫、新潮社
手元にある山川出版社の『倫理用語集』によれば、「ニヒリズム」という言葉は、ツルゲーネフの『父と子』で用いられて一般化したらしい。そのような先入観で、『父と子』を読み始めたものだから、どれくらい殺伐とした物語なのかと思って […]
『若きサムライのために』 三島由紀夫 文春文庫、文藝春秋
Pocket パンチ Oh! に連載された「若きサムライのための精神講話」を始め、雑誌に掲載された三島由紀夫のエッセイを集めたものである。例の右翼思想のようなものについても、三島自身の言葉で語られている。「文弱の徒につい […]
『若き数学者のアメリカ』 藤原正彦 新潮社
数学者・エッセイスト藤原正彦の初期の著作。本人が、1972年から75年まで研究員、助教授としてアメリカに滞在した経験を綴っている。この時期のアメリカは既に、Ph.D の就職難、実績作りのための論文の大量生産、人生に大きな […]
『ピアノ・ソロ エックス・ジャパン/バラード・ソングス』 ドレミ楽譜出版社
X JAPAN のバラードを中心に集めた楽譜。ピアノで X JAPAN を弾いてみたいと思っている人は多いのではないだろうか。YOSHIKI ごっこをしてみたい人におすすめである。難易度としては、中級だと思われる。X J […]
『生き地獄天国――雨宮処凛自伝』 雨宮処凛 ちくま文庫、筑摩書房
今や活動家・作家として活躍している雨宮処凛のデビュー作。イジメ、追っかけ、自殺未遂、オウム信者との出会い、右翼団体への入会と脱退、北朝鮮行き、イラク行き、等20代前半までの著者の経験を書いた自伝である。読者のほとんどは、 […]