• 『Nos célébrations』 Indochine

    2020年に発表されたシングル ” Nos célébrations ” 。Indochine は完全に復活を果たしたようである。” J’étais parti a…

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  • 『世相』 織田作之助

    終戦直後に書かれたこの作品は、もちろん創作であるが、私の知らない時代の世相を映し出しているのだろう。ここで描かれる世相は、隙間風の吹くような寒々としたものだが、何かとても正直な「やらかした」感があるよ…

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  • 『珍奇男』 エレファントカシマシ

    アルバム『浮世の夢』に収録されている『珍奇男』。初期の作品である。残念ながら、CD では現在絶版になっているようだ。“わたくしは珍奇男誰にも後ろ指さされずここまで苦労重ねて来た”わざわざ奇をてらってい…

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  • 『キッズ・リターン』 北野武 監督

    北野武監督の映画、『キッズ・リターン』。評者が初めてこの映画を観た時の感想は、「たしかにここには赤裸々な青春がある。でも、それは面白いのか?」であった。あれから四半世紀経って再び観てみると、時代を感じ…

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  • 『チューリップ』 indigo la End

    赤いチューリップの花言葉は「愛の告白」で、白いチューリップの花言葉は「失われた愛」だとか。またしても、別れの歌である。この曲の中で気になったのは、“散文的な変わり目”というフレーズである。「散文的」を…

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  • 『玉置浩二/ギター弾き語り曲集』 ドレミ楽譜出版社

    安全地帯と玉置浩二のソロ時代の曲のギター弾き語り用の楽譜。代表的な曲がバランスよく収録されている。具体的には、以下の28曲。ワインレッドの心   真夜中すぎの恋恋の予感   熱視線悲しみにさよなら  …

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  • 『Isabelle a les yeux bleus』 Les Inconnus

    1980年代から90年代にかけて活躍したフランスのお笑いトリオ Les Inconnus 。その後は、契約絡みの裁判などで、消えたり復活したりゴタゴタしているようだが、当時は、本業のミュージシャンたち…

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  • 『私の嫌いな10の言葉』 中島義道 新潮文庫、新潮社

    本棚を整理していて出て来た書物『私の嫌いな10の言葉』。久しぶりに読み返してみて、確かに中島義道の毒舌が冴えわたっていた時代があったなと思い返した。そして、最初の嫌いな言葉「相手の気持ちを考えろよ!」…

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  • 椎名林檎と SR400

    椎名林檎の新曲『私は猫の目/さらば純情』の MV に登場するバイクは、ヤマハ SR400。SR400 は、残念ながら2021年で生産が終了してしまったが、椎名林檎と同じ1978年生まれである。クラシッ…

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  • 『母性のディストピア』 宇野常寛 早川書房

    これは、批評家宇野常寛が戦後アニメと日本社会について論じたもので、2017年に集英社より刊行されたものを2019年に早川書房が文庫本、電子書籍にしたものであり、文庫本化の際に加筆訂正がされているとのこ…

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  • 『ドーパミン』 ゲスの極み乙女

    幸せとは何だろうか?脳内革命やオウム真理教の神秘体験のように、物質が脳に作用しているだけのことなのだろうか?セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、ドーパミンは、神経伝達物質である。日…

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    『論理学をつくる』 戸田山和久 名古屋大学出版会

    日本語で読める哲学系の論理学の教科書。この本から論理学を始めても理解できるように書いてある。本書は、論理とは何か、論理学は何をするのかという問いから始まり、論理学の2つの主な方法論であるセマンティクス…

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