「花より男子だんご」略して花男はなだんではない。「はなおとこ」と読み、エレファントカシマシのデビューアルバムに収録されていた一曲である。“きさまに言うこと何もない 聞きたいことも何もない 俺は口もと笑いうかべて きさまを […]
『ガダラの豚』 中島らも 集英社文庫、集英社
中島らもによる長編小説。アフリカにおける呪術医の研究をする大学教授の大生部は、テレビ番組の一環として八年ぶりにケニアを訪れる。そこで起きる事件の数々。呪いは存在するのか? トリックなのか? 暗示なのか? そんなことを読者 […]
『夢見る少女じゃいられない』 相川七瀬
織田哲郎作詞作曲によるこの曲。90年代に青春を過ごした世代にとっては、もはや懐メロであるが、今でも色あせていない。以前、indigo la End の『チューリップ』について書いた時に、あの曲は、お花畑を揶揄している感じ […]
『たつき諒選集2 幻想』 たつき諒 飛鳥新社
「私が見た未来」が東日本大震災を予言したとして、一躍注目を浴びた漫画家、たつき諒の作品を集めて再版したもの。その三部作の二巻目は「幻想」。70年代少女漫画風の絵面に不思議な話の組み合わせは、例えば魔夜峰央好きには、期待の […]
『The Beginning of the End』 Damian Hamada’s Creatures
聖飢魔Ⅱの創始者であり、「蠟人形の館」など初期の代表作の作者であり、メジャーデビュー前に脱退したダミアン浜田。彼が、世を忍ぶ仮の姿での35年間にわたる教員生活を経て音楽の世界に戻って来た。当時は地獄の皇太子だったのが、王 […]
『十六の墓標(上・下)』 永田洋子 彩流社
連合赤軍のリーダー永田洋子が獄中でまとめた手記。連合赤軍とその前身は同志を十四名殺害、一人は警察官に反撃されて死亡、もう一人のリーダー森恒夫は拘置所で自殺している。この書物で気になった所を二つに絞ってみると、先ずは、連合 […]
『Nos célébrations』 Indochine
2020年に発表されたシングル ” Nos célébrations ” 。Indochine は完全に復活を果たしたようである。” J’étais parti avant Tout […]
『世相』 織田作之助
終戦直後に書かれたこの作品は、もちろん創作であるが、私の知らない時代の世相を映し出しているのだろう。ここで描かれる世相は、隙間風の吹くような寒々としたものだが、何かとても正直な「やらかした」感があるような気がする。織田作 […]
『珍奇男』 エレファントカシマシ
アルバム『浮世の夢』に収録されている『珍奇男』。初期の作品である。残念ながら、CD では現在絶版になっているようだ。“わたくしは珍奇男誰にも後ろ指さされずここまで苦労重ねて来た”わざわざ奇をてらっているのではない。真面目 […]
『キッズ・リターン』 北野武 監督
北野武監督の映画、『キッズ・リターン』。評者が初めてこの映画を観た時の感想は、「たしかにここには赤裸々な青春がある。でも、それは面白いのか?」であった。あれから四半世紀経って再び観てみると、時代を感じる描写もあった。カツ […]
『チューリップ』 indigo la End
赤いチューリップの花言葉は「愛の告白」で、白いチューリップの花言葉は「失われた愛」だとか。またしても、別れの歌である。この曲の中で気になったのは、“散文的な変わり目”というフレーズである。「散文的」を国語辞典で調べると、 […]
『玉置浩二/ギター弾き語り曲集』 ドレミ楽譜出版社
安全地帯と玉置浩二のソロ時代の曲のギター弾き語り用の楽譜。代表的な曲がバランスよく収録されている。具体的には、以下の28曲。ワインレッドの心 真夜中すぎの恋恋の予感 熱視線悲しみにさよなら 碧い瞳のエリスプル […]